ニワゼキショウ(庭石菖)(アヤメ科ニワゼキショウ属)
ニワゼキショウ(庭石菖)(アヤメ科ニワゼキショウ属)
自生環境
道ばた、公園、土手など
原産地
北アメリカ
特徴
- 日本に渡来したのは明治時代です。群生すると花がきれいなため、かつては栽培されました。こぼれたタネでよく増えるため、今は野生化して身近な場所でふつうに見られるようになっています。特に日あたりのよい芝生内に多く見られます。
- 1つの花の寿命は1日で、午前10時頃から開きはじめ、日が傾いてくると早々にしぼんでしまいます。花色はうすい紫色で、紫色の縦線が何本も入ります。ときに白い花をつける株もありますが、これにも紫色の縦線が入ります。紫色花、白色花ともに、花の中心付近は黄色です。
- 古くはナンキンアヤメとも呼ばれました。また、英語ではブルーアイド・グラス(青い目の草)と言います。
白い花を咲かせる株
ニワゼキショウの白花株は、分類学上、花色ちがいの品種としての名前はつけられていません。じつはこの2つの花色は品種として固定されたものではなく、メンデルの法則に則って出現することが分かったためです。つまり、紫花と白花を交配すると、子の世代はすべて白花となり、子どうしを交配させた孫の世代は紫花:白花がおおむね1:3の比率で出現すると言います。
市内の分布状況
市内全域、どこにでもごく普通に生えています。特に日当たりの良い芝地を好む傾向があります。
予想される被害
- 駆逐
今のところ重大な影響は考えにくいですが、芝生を管理する上で問題が発生する可能性があります。また、芝地を好むほかの植物の生育場所を奪う可能性があります。
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