ハエドクソウ(蝿毒草)(ハエドクソウ科ハエドクソウ属)

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア

ページ番号 1011106 更新日  令和3年5月19日 印刷 大きな文字で印刷

ハエドクソウ(蝿毒草)(ハエドクソウ科ハエドクソウ属)

ハエドクソウの図鑑

 

 

自生環境

林内 など

原産地

日本在来

特徴

  • 林の中に生える多年草です。市内ではごく普通に見られ、しばしば群生しています。花は7~8月頃で、少しピンクがかった白色です。穂は長くのびて数十cmにもなりますが、花はとても小さくせいぜい5mm程度、しかも開くのは先端の数個程度です。そのため見落としがちな上、撮影にも苦労させられる草と言えます。
  • 果実の先には3本の刺があり、これで洋服や動物の体にくっつきます。人や動物の移動の力を借りて、自分のタネを少しでも遠くまで運ぼうとする作戦です。タネの発芽率は高く、実生でどんどん増えていきます。

ハエドクソウの画像その1。花の穂はすっとのび、枝分かれしない。

ハエドクソウの画像その2。花はくちびるのような形。果実の先に赤い刺が3本。

ハエドクソウの画像その3。葉のつけ根は切形と呼ばれる特徴的なかたち。

ハエ取り紙の草

かつて、ハエドクソウの根を煮出した汁を吸い取り紙に吸わせて、ハエ取り紙を作った地域があると言います。これがハエドクソウの名前の由来となっていて、ハエトリソウの別名で呼ばれることもあります。この成分は人間にとっても有毒で、食べると中毒を起こすおそれがあります。とはいえ、ふつうに接触するぶんには大丈夫です。

市内の分布状況

市内全域に自生しています。山林のやや薄暗い場所に、特に多く見られる傾向があります。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 荒廃
  • 開発

身近な場所に普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし「林の植物」なので、林の伐採や荒廃などにより、生育環境は、あまり良好とは言い難いのが現状です。

PDFファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。お持ちでない方は、アドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウで開きます)からダウンロード(無料)してください。

ご意見をお聞かせください

質問:このページの内容は役に立ちましたか?
質問:このページの内容はわかりやすかったですか?
質問:このページは見つけやすかったですか?

このページに関するお問い合わせ

PR推進室
〒278-8550 千葉県野田市鶴奉7番地の1
電話:04-7199-2090
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。