ハエドクソウ(蝿毒草)(ハエドクソウ科ハエドクソウ属)
ハエドクソウ(蝿毒草)(ハエドクソウ科ハエドクソウ属)
自生環境
林内 など
原産地
日本在来
特徴
- 林の中に生える多年草です。市内ではごく普通に見られ、しばしば群生しています。花は7~8月頃で、少しピンクがかった白色です。穂は長くのびて数十cmにもなりますが、花はとても小さくせいぜい5mm程度、しかも開くのは先端の数個程度です。そのため見落としがちな上、撮影にも苦労させられる草と言えます。
- 果実の先には3本の刺があり、これで洋服や動物の体にくっつきます。人や動物の移動の力を借りて、自分のタネを少しでも遠くまで運ぼうとする作戦です。タネの発芽率は高く、実生でどんどん増えていきます。
ハエ取り紙の草
かつて、ハエドクソウの根を煮出した汁を吸い取り紙に吸わせて、ハエ取り紙を作った地域があると言います。これがハエドクソウの名前の由来となっていて、ハエトリソウの別名で呼ばれることもあります。この成分は人間にとっても有毒で、食べると中毒を起こすおそれがあります。とはいえ、ふつうに接触するぶんには大丈夫です。
市内の分布状況
市内全域に自生しています。山林のやや薄暗い場所に、特に多く見られる傾向があります。
生育を脅かす要因
- 荒廃
- 開発
身近な場所に普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし「林の植物」なので、林の伐採や荒廃などにより、生育環境は、あまり良好とは言い難いのが現状です。
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