ヤマユリ(山百合)(ユリ科ユリ属)
ヤマユリ(山百合)(ユリ科ユリ属)
自生環境
林内、林縁
原産地
日本在来
特徴
- 日本を代表する野生ユリのひとつで、山林に自生しています。花は直径20cm以上にもなり、芳香が強く、花の最盛期にはあたり一面むせ返るほどのユリの香りに包まれます。
- 地中に鱗茎をつくり、年を重ねるごとに鱗茎を構成するひとつひとつの鱗片が大きくなり、数も増えていきます。この鱗片はやがて分離して新しい株になります。この鱗茎は「ゆり根」と呼ばれ、良質のでんぷんを含むため古くから食用にされます。
- ヤマユリをはじめてする日本の野生ユリは、その美しさから世界的に人気があります。品種改良にも広く使われ、多彩な園芸品種を生み出すもとにもなっています。
ゆり根の正体
「ゆり根」は文字通りユリの根っこ、正確に言えば地中にできる鱗茎のことです。甘味と苦味を兼ね備え、もっちりとした食感があり、栄養価も高いため、古くから食用として利用されています。主に食用にされるのは、ヤマユリやオニユリ、コオニユリ、そしてそれらの改良品種です。スーパーなどで出回っているものは、コオニユリまたはその改良品種が多いようです。
市内の分布状況
中央の杜のヤマユリは、市民の財産として大切に守られています。それ以外の場所は保全の観点から非公表とさせていただきます。
生育を脅かす要因
- 開発
- 荒廃
- 採集圧
山林内に自生するため、ササ等の繁茂による荒廃や、伐採・造成などが減少リスクとなります。また園芸や食用目的で採集されやすく、それも減少に拍車をかける恐れがあります。
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