オオバギボウシ(大葉擬宝珠)(キジカクシ科ギボウシ属)
オオバギボウシ(大葉擬宝珠)(キジカクシ科ギボウシ属)
自生環境
林内、林縁、山地草原
原産地
日本在来
特徴
- 山地の林内や草原に生え、長さ30cm、幅15cmにも達するような大きな葉を、次々と出して大株になります。沖縄を除く広域に分布する種で、山地では特段珍しいものではありませんが、千葉県内に限ればかなり稀な植物です。
- 夏に高さ1mにもなる花茎をのばし、薄紫色または白色の花を多数咲かせます。タネは真っ黒で、紙のように薄くて軽く、風によって遠くまで運ばれていきます。
- ギボウシの仲間は種類問わず、春の新芽は山菜として食用になります。特にオオバギボウシは「うるい」と呼ばれて人気があります。近年は量産されるようになり、春の味覚のひとつとしてスーパーの青果売り場でも簡単に入手できます。
トウギボウシに名前が変わる?
ギボウシの仲間は30種以上ありますが、同じ種類でも変化が多く、どれもよく似ていて、分類が難しいグループです。本州日本海側にはトウギボウシという種類が自生していますが、オオバギボウシとの区別は困難をきわめると言います。最近はオオバギボウシをトウギボウシの中に含めてしまう考えもあるため、今後オオバギボウシと言う名前が使われなくなるかもしれません。
市内の分布状況
中央の杜では、市民の財産として大切に守られています。それ以外の自生地は、保全の観点から非公表とさせていただきます。
生育を脅かす要因
- 開発
- 荒廃
- 採集圧
千葉県ではもともと少ない植物です。食用や観賞用にも利用される植物ですが、県内では希少種なので、野生株を見つけても、採取せずにそっと見守ってほしいなと思います。
レッドリスト
千葉県…C(要保護生物)
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