タイヌビエ(田犬稗)(イネ科ヒエ属)

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ページ番号 1011661 更新日  令和3年5月19日 印刷 大きな文字で印刷

タイヌビエ(田犬稗)(イネ科ヒエ属)

タイヌビエの図鑑

自生環境

水田周辺 など

原産地

日本在来

特徴

  • 水田や河川敷、池や沼の周りなどの水辺に生えます。特に水田の中に多く生え、昔から稲作の強害雑草として知られています。除草剤への耐性も持っています。
  • 草丈は大きいものでは大人の背丈くらいになります。葉は白くてかたい縁取りがあり、うっかりさわると肌を切ってしまうほどです。若い苗はイネに擬態していて、稲刈りの前になると一気にのびて穂を出し、あっという間に結実して種子を落とします。
  • 本種やイヌビエ、ヒメイヌビエ、ヒメタイヌビエは野生種のヒエで、総称してノビエ(野稗)と呼ばれています。雑穀として食用になるヒエは、ノビエ類から改良したものです。

タイヌビエの画像その1。稲刈り前、水田の中からにょきっと穂が顔を出す。

タイヌビエの画像その2。穂の色、芒の長さは株によってちがう。葉はかたくて全体にがっしりしている。

タイヌビエの画像その3。葉の縁は白くてぶあつい。

水田専門のヒエ

ノビエ(野稗)の中でも、タイヌビエは水田専門の種類と言えます。田植え後に芽を出しますが、種子の発芽時に酸素は不要で、水没した状態から育ちます。また、青田のころは姿かたちがイネにそっくりで、草むしりの手をうまくかいくぐっています。近年は除草剤への耐性も身につけています。穂が出ると目立ちますが、結実するまではあっという間で、抜かれる前に来年用の種子を落とします。

市内の分布状況

市内全域にごく普通に生えています。特に多いのは水田地帯や河川敷などの水辺環境です。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

今のところ特になし

とても丈夫で数も多く、今のところ保護の必要はありません。ただ、人間活動の影響を強く受ける場所に生えるため、長期的な個体数の増減への留意は必要です。

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