タイヌビエ(田犬稗)(イネ科ヒエ属)
タイヌビエ(田犬稗)(イネ科ヒエ属)
自生環境
水田周辺 など
原産地
日本在来
特徴
- 水田や河川敷、池や沼の周りなどの水辺に生えます。特に水田の中に多く生え、昔から稲作の強害雑草として知られています。除草剤への耐性も持っています。
- 草丈は大きいものでは大人の背丈くらいになります。葉は白くてかたい縁取りがあり、うっかりさわると肌を切ってしまうほどです。若い苗はイネに擬態していて、稲刈りの前になると一気にのびて穂を出し、あっという間に結実して種子を落とします。
- 本種やイヌビエ、ヒメイヌビエ、ヒメタイヌビエは野生種のヒエで、総称してノビエ(野稗)と呼ばれています。雑穀として食用になるヒエは、ノビエ類から改良したものです。
水田専門のヒエ
ノビエ(野稗)の中でも、タイヌビエは水田専門の種類と言えます。田植え後に芽を出しますが、種子の発芽時に酸素は不要で、水没した状態から育ちます。また、青田のころは姿かたちがイネにそっくりで、草むしりの手をうまくかいくぐっています。近年は除草剤への耐性も身につけています。穂が出ると目立ちますが、結実するまではあっという間で、抜かれる前に来年用の種子を落とします。
市内の分布状況
市内全域にごく普通に生えています。特に多いのは水田地帯や河川敷などの水辺環境です。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
とても丈夫で数も多く、今のところ保護の必要はありません。ただ、人間活動の影響を強く受ける場所に生えるため、長期的な個体数の増減への留意は必要です。
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