イチョウウキゴケ(銀杏浮苔)(ウキゴケ科 イチョウウキゴケ属)

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ページ番号 1011774 更新日  令和3年5月19日 印刷 大きな文字で印刷

イチョウウキゴケ(銀杏浮苔)(ウキゴケ科 イチョウウキゴケ属)

イチョウウキゴケの図鑑

自生環境

水田など

原産地

日本在来

特徴

  • 水田とその周辺に多く、水面に浮かんだ状態で生育しています。ただ、冬の乾田化が進み、除草剤が普及した今、全国的に数は少なくなっています。
  • 水面に浮かんでいる葉のような部分(葉状体)は緑色で、二又に分かれ、まるでイチョウの葉を連想させるような形をしています。新しい葉状体を次々とつくりながら増えていきますが、ふつうは数個がまるく集まった状態になっています。
  • コケ植物なので花は咲きません。種子ではなく胞子で増えていきます。また、体は根・茎・葉の区別がはっきりせず、葉状体の裏側は根のようなものがもじゃもじゃ生えていますが、根はなく、体全体で水を吸収します。

イチョウウキゴケの画像その1。数個の葉状体が半円や円のかたちに集まることが多い。

イチョウウキゴケの画像その2。水がなくなっても陸上で生育できる。陸上のものはゼニゴケに似ているがまるくまとまる傾向がある。

イチョウウキゴケの画像その3。体の形がイチョウの葉に似ている。

水陸両用のコケ

イチョウウキゴケは、水が完全になくなっても生育可能です。水があるときの葉状体は分厚くてよく浮きますが、水がなくなると葉状体は薄くなり、土の上に丸くべったりと張りついたような状態になります。水量に応じて体を変化させ、水陸両方に対応できるようになっているのです。とはいえ限界があり、完全に土が乾燥してしまうと、干からびて枯れてしまいます。

市内の分布状況

市内全域の水田地帯でごく普通に見られます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 農薬

今のところ野田市内の水田にはたくさん生えています。ただ、全国的に見ると、除草剤や乾田化などの影響で数を減らしつつあるようです。

レッドリスト

千葉県=D(一般保護生物)
環境省=NT(準絶滅危惧)

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