イチョウウキゴケ(銀杏浮苔)(ウキゴケ科 イチョウウキゴケ属)
イチョウウキゴケ(銀杏浮苔)(ウキゴケ科 イチョウウキゴケ属)
自生環境
水田など
原産地
日本在来
特徴
- 水田とその周辺に多く、水面に浮かんだ状態で生育しています。ただ、冬の乾田化が進み、除草剤が普及した今、全国的に数は少なくなっています。
- 水面に浮かんでいる葉のような部分(葉状体)は緑色で、二又に分かれ、まるでイチョウの葉を連想させるような形をしています。新しい葉状体を次々とつくりながら増えていきますが、ふつうは数個がまるく集まった状態になっています。
- コケ植物なので花は咲きません。種子ではなく胞子で増えていきます。また、体は根・茎・葉の区別がはっきりせず、葉状体の裏側は根のようなものがもじゃもじゃ生えていますが、根はなく、体全体で水を吸収します。
水陸両用のコケ
イチョウウキゴケは、水が完全になくなっても生育可能です。水があるときの葉状体は分厚くてよく浮きますが、水がなくなると葉状体は薄くなり、土の上に丸くべったりと張りついたような状態になります。水量に応じて体を変化させ、水陸両方に対応できるようになっているのです。とはいえ限界があり、完全に土が乾燥してしまうと、干からびて枯れてしまいます。
市内の分布状況
市内全域の水田地帯でごく普通に見られます。
生育を脅かす要因
- 農薬
今のところ野田市内の水田にはたくさん生えています。ただ、全国的に見ると、除草剤や乾田化などの影響で数を減らしつつあるようです。
レッドリスト
千葉県=D(一般保護生物)
環境省=NT(準絶滅危惧)
PDFファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。お持ちでない方は、アドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウで開きます)からダウンロード(無料)してください。
ご意見をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
PR推進室
〒278-8550 千葉県野田市鶴奉7番地の1
電話:04-7199-2090
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。