イヌタデ(犬蓼)(タデ科 イヌタデ属)
イヌタデ(犬蓼)(タデ科 イヌタデ属)
自生環境
道ばた、野原、あぜ など
原産地
日本在来
特徴
- 道ばたや野原など、日あたりの良い場所にごく普通に生える1年草です。早いものは6月頃から穂を出しはじめますが、本格的な花のシーズンは秋になってからです。最盛期には赤紫色の花のじゅうたんとなって見応えがあります。
- 白い花を咲かせるシロバナイヌタデ、草丈が10cmくらいのミニチュアサイズのイザリタデ、縮れた光沢のある葉をつけるウズタデなど、いろんな品種が知られています。
- イヌタデのイヌは否(イナ)が訛ったものです。ここでいうタデは水田に生えるヤナギタデのことで、かじるとぴりっと辛いことから昔は薬味として利用されてきました。イヌタデはそれに似るものの辛くないため否定の意のイナがつきましたが、山菜として食べることは可能です。
あかのまんま
イヌタデのタネは赤紫色の花びらの中に包まれた状態で熟します。そのため、果実期の穂は赤紫色のツブツブが集まったような姿をしています。そのためかつては、おままごとの赤飯として使われていました。そのことから「あかのまんま」の愛称がつけられています。よく見ると、成熟した黒いタネがところどころから顔を出していて、それが赤飯の豆をいい具合に再現しています。
市内の分布状況
市内全域、道ばたや野原、あぜ道などどこにでもごく普通に生育しています。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
身近な場所にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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