キンエノコロ(金狗尾)(イネ科エノコログサ属)
キンエノコロ(金狗尾)(イネ科エノコログサ属)
自生環境
道ばた、野原 など
原産地
日本在来
特徴
- ねこじゃらしの名前でおなじみのエノコログサの仲間で、日当たりの良い野原などにごく普通に生えています。
- 夏の終わりから秋にかけて出てくる穂は、エノコログサによく似ていますが、毛は黄金色に輝きます。また、小穂(穂を構成する粒のような部分ひとつひとつ)をルーペで見ると、横しわが目立つのが特徴です。
- 穂の長さは5センチメートル前後のものが多いですが、乾燥著しい場所などでは、2センチメートルから3センチメートル程度と短くなることもあります。また最近は、ホナガキンエノコロと呼ばれる、穂が10センチメートル近くにも達する系統の株が増加傾向にあります。
逆光がよく似合う
キンエノコロを見つけたら、ちょっとかがんで、太陽にかざすようにキンエノコロの穂の群れを観察してみましょう。穂の剛毛が黄金色に輝いて、その美しさにハッとさせられるはずです。
キンエノコロをはじめとするエノコログサの仲間は、穂が成熟すると、小穂は脱落するものの、剛毛は枯れたあともずっと残ります。この枯れ姿も、太陽にかざすと美しく輝きます。
市内の分布状況
市内全域に普通に見られます。特に日当たりの良い乾燥した場所に多く生えています。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
身近な場所にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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