ヤブカラシ(藪枯らし)(ブドウ科ヤブカラシ属)

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ページ番号 1012716 更新日  令和3年5月19日 印刷 大きな文字で印刷

ヤブカラシ(藪枯らし)(ブドウ科ヤブカラシ属)

ヤブカラシの図鑑

自生環境

道ばた、野原、林縁 など

原産地

日本在来

特徴

  • いたるところにごく普通に生えるつる草で、果実はできませんが地下茎で旺盛に繁殖していきます。林縁や草やぶに覆いかぶさるようにして「草のマント」をつくります。
  • 花には黄緑色の花弁が4枚から5枚ありますが、開花後すぐに脱落してしまい、花盤と呼ばれる中心付近の橙色の部分が目立ちます。この部分には蜜がたっぷりあるため、チョウやハチなどたくさんの昆虫が蜜を求めてやってきます。スズメバチもよく来ますが、吸蜜中は派手に刺激しないかぎり襲ってくることはありません。
  • つるの成長がはやく、藪をも枯らす勢いで伸びるというのが名前の由来で、雑草として目の敵にされがちですが、日本在来で、地域の生態系にとって欠かすことのできない大切な植物です。

ヤブカラシの画像その1。葉は5枚1組のことが多い。

ヤブカラシの画像その2。花びらは短時間で散る。橙色の花盤は蜜がたっぷり。

ヤブカラシの画像その3。果実ができない株。果実ができる株。黒くて丸い果実ができる。

果実はできるの?

野田周辺で見かけるヤブカラシは、花はよく咲くものの、ほとんど結実しませんね。じつはヤブカラシには、果実のできる系統とできない系統があります。果実のできる系統は西日本に多く、野田周辺には自然分布はないと考えられます。ただ、工事などの人為的な影響で持ち込まれることがあるようで、稀に見ることもあります。ヤブカラシの果実は球形で黒っぽく、光沢があります。

市内の分布状況

市内全域、どこにでもごく普通に見られます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

今のところ特になし

身近な場所にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。

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