クサギ(臭木)(シソ科クサギ属)
クサギ(臭木)(シソ科クサギ属)
自生環境
山林、社寺林 など
原産地
日本在来
特徴
- 身近な場所にごく普通に生える落葉小高木です。タネが鳥によって運ばれるため、実生苗はどこにでも大量に生えています。ただ多数の開花結実が見られるほどに充実した株は、林縁などに限られるようです。
- 夏に白い花を樹冠いっぱいに咲かせます。がくは淡い赤紫色で、優しい色の対比が目をひきます。花は甘い芳香があり、アゲハチョウ類など多くの昆虫が蜜や花粉を求めて訪れます。
- 晩秋から冬にかけて、丸い果実が青黒く熟します。がくは果実期にも残り、実が熟す頃には赤く色づいて、星形に開きます。がくと果実のコントラストが美しく、鳥に食べてもらうためにアピールしているものと考えられます。
名前は臭木、だけど?
クサギは漢字で書くと臭木、つまり臭い木という意味です。枝や葉の汁には強い臭気があり、鼻でその存在に気づくこともあるほどです。ただ、臭いの好みは人それぞれのようで、実際に葉の臭いを嗅いでもらうと、思わず顔をしかめる人と、ピーナツのように香ばしくて嫌な臭いではないという人とに二分されます。若葉は山菜として食用になりますが、臭いで好みが分かれるかもしれませんね。
市内の分布状況
市内全域、山林周辺にごく普通に生育しています。花や果実をつけるほどの大きな株は、林の縁に多い傾向があります。
生育を脅かす要因
- 開発
身近な場所に普通で、絶滅の心配はありません。ただ林縁や林道沿いを好むため、伐採の影響を受けやすい傾向があります。また、山林の開発は生育場所を奪う原因になります。
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