イヌノフグリ(犬の陰嚢)(オオバコ科クワガタソウ属)
イヌノフグリ(犬の陰嚢)(オオバコ科クワガタソウ属)
自生環境
道ばた、畑地、石垣 など
原産地
日本在来
特徴
- 本州(関東以西)、四国、九州、南西諸島に分布し、路傍や民家の周辺、石垣のすき間、畑地など、身近な場所に生えます。越年草で、秋に発芽したあと越冬し、早春に開花・結実して一生を終えます。
- かつては珍しいものではなかったようですが、明治期に外来種のオオイヌノフグリが一気に広がると、それに押される形で激減、今ではすっかり絶滅危惧種になってしまいました。
- 花期は2月から3月頃です。色は薄いピンクで、オオイヌノフグリに比べるとはるかに小さいためほとんど目立ちません。果実は球を横に2個つなげたようなかたちをしていて、これが雄犬の生殖器官(陰嚢)を連想させることから名前がつけられました。
タチイヌとは共存
イヌノフグリと同じ仲間で、野田市の路傍で最もよく見かけるのは、外来種のオオイヌノフグリとタチイヌノフグリです。イヌノフグリは、オオイヌノフグリに押されて激減してしまいました。ただ、同じ外来種でもタチイヌノフグリとは比較的仲が良いようです。市内の自生地でもイヌノフグリとタチイヌノフグリは一緒に生えていることが多く、どちらかが駆逐してしまうという感じではなさそうです。
市内の分布状況
市内の数か所に自生地があります。ただいずれも数は少なく、除草作業などふとしたきっかけで姿を消してしまう恐れがあります。
生育を脅かす要因
- 開発
- 農薬
- 競合or駆逐
外来種のオオイヌノフグリが広がるとともに、激減しました。また人里周辺に生えるため、土地改変や除草の影響を受けやすく、イヌノフグリを取り巻く環境は厳しい状況です。
レッドリスト
千葉県…C(要保護生物)
環境省…VU(絶滅危惧2.類)
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