コモチマンネングサ(子持ち万年草)(ベンケイソウ科キリンソウ属)
コモチマンネングサ(子持ち万年草)(ベンケイソウ科キリンソウ属)
自生環境
水田、野原、湿地 など
原産地
日本在来
特徴
- やや湿った日当たりの良い場所に生育します。特に水田のあぜや沼べりなどに多く見られる傾向があります。茎や葉は分厚く水分を蓄える構造になっているため、乾燥にもよく耐えます。
- 葉は小さくて丸っこく厚みがあります。株はぶちぶちとちぎれやすいのですが、ちぎれた枝からも簡単に発根して復活することができます。屋上緑化などに使われる多肉植物のセダムと同じ仲間です。
- 初夏に黄色い花をいくつも咲かせます。ただしタネはできません。花後に果実っぽいものが残ることもありますが、次第にしぼんでいき、脱落してしまいます。
タネの代わりに…
タネができない代わりに、花後、葉のわきにいくつもの子株をつくります。この子株は成熟すると親株からぽろっとはずれて、土の上に落ちます。やがて発根し、そこから新しい株として育っていくのです。コモチマンネングサの子持ちは、この様子から来ています。親株は、子株が成熟すると枯れてしまいます。子株から育った苗が越冬して、翌年花を咲かせるのです。
市内の分布状況
市内全域の湿った場所にごく普通に生えています。ただし、市街地や山林の環境にはあまり見られません。
生育を脅かす要因
- 農薬
- 開発
水田での除草剤散布、沼の埋め立て、畦畔の過度な防草は、コモチマンネングサの生育にとって大きな脅威となります。あれ、いつの間に全滅?とならないようにしたいところです。
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