カンエンガヤツリ(灌園蚊帳吊)(カヤツリグサ科カヤツリグサ属)

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ページ番号 1012819 更新日  令和3年5月19日 印刷 大きな文字で印刷

カンエンガヤツリ(灌園蚊帳吊)(カヤツリグサ科カヤツリグサ属)

カンエンガヤツリの図鑑

自生環境

河川敷 など

原産地

日本在来

特徴

  • 利根川水系や淀川水系など、限られた地域の河川敷に生育する大型の1年草です。野田市は利根川水系にあるため、カンエンガヤツリを比較的簡単に見ることができます。
  • 年によって消長が激しく、ある年突然大発生したかと思いきや、数年でパタッと姿を消してしまい、また忘れたころに一面の群落をつくる…というのを繰り返す傾向があります。洪水や河川工事などで表面の土がかき混ぜられることが、芽生えのきっかけとなります。
  • カヤツリグサの仲間では大型の種類で、草丈は1mを超えます。また穂もぎっしりとつくため、かなり見応えがある姿になります。

カンエンガヤツリの画像その1。草丈は環境によって変化。大人の背丈ほどになることも。

カンエンガヤツリの画像その2。穂は成熟すると茶色が濃くなる。

カンエンガヤツリの画像その3。枯れたあとも穂の残骸がよく目立つ。

カンエンは人の名前

カンエンガヤツリのカンエンは、江戸時代の本草学者である岩崎灌園(いわさきかんえん)の名前にちなんでいます。岩崎灌園の遺した『本草図譜』という「江戸時代の植物図鑑」とも言える本に、この植物の図版が初めてとりあげられたことから来ています。ちなみに、学名の「var. iwasakii」も、岩崎灌園の名前にちなんでいます。

市内の分布状況

利根川や江戸川の河川敷に群生しますが、場所や数は年によって大きく変動します。川沿いの湿地でも時折見かけることがあります。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 開発
  • 競合or駆逐

コンクリート護岸は、生育場所を奪う原因になります。また、セイタカアワダチソウなどの大きな草が繁茂したり、河川敷の乾燥化が進むと、姿を消してしまいます。

レッドリストの位置付け

  • 千葉県D(一般保護生物)
  • 環境省VU(絶滅危惧2類)

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