セイヨウアブラナ(西洋油菜)(アブラナ科アブラナ属)
セイヨウアブラナ(西洋油菜)(アブラナ科アブラナ属)
自生環境
土手、畑地、道ばた など
原産地
ヨーロッパ
特徴
- アブラナの仲間はヨーロッパからユーラシア大陸に広く分布するもので、古くから栽培され、世界じゅうでさまざまな品種がつくりだされています。セイヨウアブラナは、アブラナとキャベツが交雑して誕生したものと考えられています。
- 明治期にヨーロッパから導入されたものが野生化し、今各地で「菜の花」と呼ばれているものの多くが、このセイヨウアブラナです。葉は表面に白いロウを塗ったような感じで、やや厚みがあります。花期はふつう3月から4月頃ですが、それ以外の季節でもちらほらと開花している姿を見かけます。
- 冬に根が大きく膨らんでカブのようになります。春の開花結実に向けて、養分を貯えたものですが、カブとは異なり、かたくて食用には向きません。
菜の花と言えば…
じつは、分類学上ナノハナ(菜の花)という種の植物は存在しません。アブラナ科アブラナ属に分類されるいくつかの種類をまとめて、そう呼んでいるだけなのです。その代表選手となっているのが、このセイヨウアブラナです。かつてはアブラナ(在来ナタネ)が栽培されましたが、今は少なくなりました。最近では、ハクサイの改良品種で冬のうちから咲く「寒咲き花菜」も人気上昇中です。
市内の分布状況
利根川や江戸川、利根運河の土手に特に多く、春は黄色い花のじゅうたんとなります。それ以外の場所でもいたるところで見ることができます。
予想される被害または生育を脅かす要因
- 競合or駆逐
春に黄色い花畑となり美しいのですが、ほかの植物の生育場所はなくなってしまいます。また根が堤防を弱くする原因になるとして防災上の問題も指摘されています。
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