カラムシ(茎蒸)(イラクサ科 カラムシ属)

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ページ番号 1015477 更新日  令和3年5月19日 印刷 大きな文字で印刷

カラムシ(茎蒸)(イラクサ科 カラムシ属)

カラムシの図鑑

 

 

自生環境

林縁、堤防、野原 など

原産地

日本在来

特徴

  • 林縁や野原など、いたるところにごく普通に生える多年草です。草丈は1mから2mに達し、茎や葉は毛が多く、さわるとザラザラしています。葉は表面は緑色ですが、裏面は綿毛が密に生え、白く見えます。ときに綿毛がなく、表裏ともに緑色のものがあり、これをアオカラムシと呼びます。
  • 花期は7月から9月。茎の上部に雄花が、下部に雌花がつきます。秋から冬にかけて、球形の果実の集まりがびっしりとつき、茎からのれんのように垂れ下がります。
  • フクラスズメという蛾の幼虫の食草になっています。また、アカタテハやラミーカミキリなど、イラクサ科植物を食べる昆虫の姿も見かけます。

カラムシの画像その1。花期の様子。上に雄花。下に雌花。果実期の様子。果実はのれんのようにぶら下がってつく。

カラムシの画像その2。雄花。雄しべは、開花とともにパチンと弾けるように外側に開き花粉を飛ばす。雌花。たくさんの小さな花がまるく集まって咲く。

カラムシの画像その3。葉裏は毛が多く白っぽい。春の芽吹きの頃、葉は赤っぽい。

上質な繊維がとれる

カラムシの名前は、カラ(茎)を蒸して繊維をとることが由来となっています。カラムシから繊維を取り出し、布にするまでは手間がかかる上に、高度な技術が必要ですが、織った布はとても上質です。越後上布、小千谷縮布、八重山上布などが有名です。ちなみに、本州で唯一、原料としてのカラムシを生産している福島県昭和村では、観光資源として地域おこしに活用されています。

市内の分布状況

市内全域、環境を問わずどこにでもごく普通に見られます。広範囲にわたっての群生となることもしばしばです。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

今のところ特になし

身近な場所にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。

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