ホトケノザ(仏の座)(シソ科 オドリコソウ属)
ホトケノザ(仏の座)(シソ科 オドリコソウ属)
自生環境
道ばた、野原、畑地 など
原産地
日本在来
特徴
- いたるところにごく普通に生える1年から越年草です。秋に発芽し、成長しながら冬を越し、翌春開花するのが典型的ですが、環境があえば季節に関係なく生育し、だらだらと開花・結実します。
- 花は唇形花と呼ばれる形態で、正面から見ると、上唇、下唇に相当する部分があります。下唇の部分には濃い赤紫色の斑紋があり、これで昆虫に美味しい蜜があるよとアピールしています。ただ、環境によっては、花を開かず、つぼんだ状態のまま中で自家受粉で完結させることもあります。
- タネはエライオソームと呼ばれるアリの好物がついています。アリは、この部分を食べるためにタネごと運びますが、タネ本体は食べずにそのまま捨ててしまいます。このようにしてタネをアリに運んでもらい、自分の分布を広げる作戦を取っています。
個性豊かな花の表情
ホトケノザは、赤紫色で、下唇に濃い色の斑点がある花を咲かせるのが典型的な個体です。しかし、よく観察すると、花色の濃淡や、斑紋の有無など、花の表情はとても多彩であることに気づかされます。比較的多いのは、全体的に色が濃く、斑紋のない花を咲かせるものです。ごく稀に、純白花で斑紋がないタイプのものがあり、こちらはシロバナホトケノザという名前がつけられています。
市内の分布状況
市内全域、どこでもごく普通に見られます。しばしば群生し、赤紫色の花のじゅうたんを形成します。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
PDFファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。お持ちでない方は、アドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウで開きます)からダウンロード(無料)してください。
ご意見をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
PR推進室
〒278-8550 千葉県野田市鶴奉7番地の1
電話:04-7199-2090
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。