イグサ(藺草)(イグサ科 イグサ属)

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ページ番号 1015502 更新日  令和3年5月19日 印刷 大きな文字で印刷

イグサ(藺草)(イグサ科 イグサ属)

イグサの図鑑

 

 

自生環境

湿地、水辺 など

原産地

日本在来

特徴

  • 湿地や水辺にごく普通に生える多年草で、株もとから多数の茎をのばし、遠くから見るとふさふさとした感じに見えます。葉は退化し、株もとに痕跡のようなものが見られる程度です。
  • 初夏から秋にかけて、茎の先に丸い花の穂をつけます。穂よりも上には、茎と同じ形の「苞」と呼ばれる部分があるため、穂はまるで茎の途中から出ているように見えます。開花は朝のうちで、日中は閉じてしまうため、開いている姿はなかなか観察しづらいものです。
  • 茎を縦に裂くと、中に白い髄がぎっしりと詰まっています。利根川水系で繁茂しているコゴメイは、この白い髄にすき間が多く、茎の断面を取ると、まるで白いはしごのように見えます。

イグサの画像その1。株もとから穂までが茎。穂から先は茎ではなく、苞と呼ばれる部分。退化して稲わらのようになった葉が株もとにある。

イグサの画像その2。花びらは6枚。花は朝のうちで閉じてしまう。果実は丸っこいかたち。中に多数の小さなタネが入る。

イグサの画像その3。茎の断面。髄と呼ばれる白いものがぎっしりと詰まっている。

畳や燈心に使われる

イグサの茎の中に詰まっている白い髄は、かつては燈心として利用されました。そのため、古くはトウシンソウ(燈心草)と呼ばれていました。燈心は、油に染みこませて、火をともすために使われるものです。また、イグサを改良してつくられた品種のコヒゲは、茎を刈り取り乾燥させて、畳表の原料として使われます。熊本県の八代地方は、コヒゲの代表的な産地として知られています。

市内の分布状況

市内全域の湿地に生えています。利根川などの河川敷にはイグサが少なく、同じ仲間で外来種と考えられるコゴメイが多く見られます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 競合or駆逐
  • 開発
  • 交雑
  • 農薬

利根川水系には、同じイグサ科イグサ属で外来種と推定されるコゴメイがかなり繁茂しています。そのためコゴメイとの競合、および、両者の交雑が心配されています。

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