ノヂシャ(野萵苣)(スイカズラ科ノヂシャ属)
ノヂシャ(野萵苣)(スイカズラ科ノヂシャ属)
自生環境
土手、野原 など
原産地
ヨーロッパ
特徴
- 野菜として栽培されるようになったのは17世紀以降で、日本でも明治期に導入されたことがありました。現在国内ではあまり栽培されず、各地で野生化したものが見られる状態です。
- 秋から冬にかけて発芽し、ロゼットの状態で越冬、翌3月から4月頃に開花した後、梅雨入り前にはタネを残して枯れてしまう越年草です。茎は2本ずつ分岐し、高さ40cmほどになります。葉は向かい合わせにつき、茎の先のほうにつくものは縁が少しギザギザすることもあります。
- 花は直径1.5mm程度と小さく、薄い水色。茎の先に多数の花が集まって咲きます。従来はオミナエシ科に分類されていましたが、近年のDNA解析をもとにした新しい分類体系ではスイカズラ科になりました。
サラダ用野菜として
日本では「外来雑草」としての扱いを受けているノヂシャですが、ヨーロッパでは野菜として広く栽培されています。葉にアクやクセがほとんどなく、とても食べやすい緑黄色野菜です。ベビーリーフと同様に、葉を生のままサラダに入れるとなかなか美味です。コーンサラダやラムズレタス、マーシュなどの別名もあります。近年は日本でも家庭菜園用の苗が流通しています。
市内の分布状況
市内では、利根川・江戸川・利根運河の堤防斜面にかなり多く生えています。その他、日当たりのよい乾いた芝地で散発的に見られます。
予想される被害または生育を脅かす要因
- 競合or駆逐
種子でよく繁殖しますが、小さな草で、今のところ大きな影響はなさそうです。とはいえ、スミレ類やカントウタンポポなど、日本在来の野花の生育場所を狭める可能性はあります。
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