ハンノキ(榛の木)(カバノキ科ハンノキ属)

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ページ番号 1015601 更新日  令和3年5月19日 印刷 大きな文字で印刷

ハンノキ(榛の木)(カバノキ科ハンノキ属)

ハンノキの図鑑

 

 

自生環境

湿地、水辺 など

原産地

日本在来

特徴

  • ヤナギの仲間とともに、平地の水辺を代表する樹種で、樹高10mから20mに達する落葉高木です。しばしばハンノキ林と呼ばれる湿地林をかたちづくります。
  • 雌雄同株ですが、雄花と雌花の別があります。雄花は多数集まって長さ5cm程度の穂になって垂れ下がります。雌花も小さく、多数が集まって1つの丸い穂となります。雌花の穂は上向きで、赤い雌しべが目立ちます。
  • 花期は11月から翌4月頃で、暖かい場所では葉のない時期から咲きはじめます。風媒花で、雄花の穂は揺すると黄色い花粉がまるで煙のように舞い、花粉症の原因となります。

ハンノキの画像その1。果実の穂。開花前の雄花の穂。野田市での開花は年明け以降が多い。ミドリシジミ。幼虫はハンノキを食べて育つ。

ハンノキの画像その2。雌花。小さくて見つけづらい。雄花。大量の花粉を空中に飛ばす。

ハンノキの画像その3。小さな松かさのような部分のすき間にタネが入っている。タネは直径3mmから4mm平べったいかたち。

ミドリシジミを育む

ミドリシジミはチョウ目シジミチョウ科に分類される蝶で、成虫は年1回、梅雨時期に出現します。雄は翅を広げると、光の加減で緑色に輝き、まさに「生きた宝石」です。成虫は飛びまわってクリの花などの蜜を吸いますが、幼虫はハンノキの葉を食べて育ちます。ハンノキがなくなると、途端にミドリシジミの輝きも消えてしまいます。生きもののつながりとは、そういうものなのです。

市内の分布状況

市内全域の水辺に普通です。ただ、開花・結実するほど大きく育ったものはそんなに多くはありません。

市内の分布状況の図

予想される被害または生育を脅かす要因

  • 開発

水辺に最も普通に生える樹種のひとつです。今のところ絶滅の心配はありませんが、埋め立てや河川改修、伐採などの人間活動の影響を受けやすい傾向にあります。

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