ハハコグサ(母子草)(キク科ハハコグサ属)
ハハコグサ(母子草)(キク科ハハコグサ属)
自生環境
野原、畑地、道ばた など
原産地
日本在来
特徴
- 身近な場所にごく普通に生える越年草です。古くは御形(ゴギョウ、オギョウ)とも呼ばれ、冬の間も葉があるため、春の七草のひとつとして七草粥にも入れられます。またかつては草餅の材料としても利用されていました。
- 茎や葉には白い綿毛がびっしりと生え、草全体が薄青緑色に見えます。主な花期は春ですが、それ以降も開花する株がちらほらと見られます。
- 最近、造成地などには、茎がよく枝分かれし、のびてひょろひょろするタイプのものが見られます。これは外国産のハハコグサと考えられます。またヨーロッパ原産で茶色い花をつけるセイタカハハコグサも増加傾向にあり、最近は両者の雑種アイセイタカハハコグサも見られるようになりました。
名前の母子とは?
現行の日本名「ハハコグサ」には、母子草という漢字があてられています。これには諸説ありますが、最も有力なものは、「ほおこぐさ」が伝聞を繰り返すうちに、次第に変化して「ははこぐさ」になったというものです。花後のハハコグサは綿毛つきの果実が目立ち、ばさばさに乱れて見えます。この状態を「ほおける」と言い、「ほおこぐさ」はそこから来ていると考えられます。
市内の分布状況
市内全域、どこでも普通に生えていますが、日当たりのよい場所を好む傾向があります。
生育を脅かす要因
- 交雑
- 農薬
身近な場所に生えるため、除草剤散布などの人間活動の影響を強く受けます。また、最近は外来種のセイタカハハコグサが増加していて、雑種もあちこちで見るようになりました。
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