コメツブツメクサ(米粒詰草)(マメ科 シャジクソウ属)
コメツブツメクサ(米粒詰草)(マメ科 シャジクソウ属)
自生環境
芝地、土手、荒れ地 など
原産地
ヨーロッパから西アジア
特徴
- 日当たりのよい乾燥した場所を好む1年草です。草丈は10センチメートルから30センチメートルほどですが、株元から盛んに枝分かれをします。また、多数の株がびっしりと密集するように生える傾向があり、その姿はまるでマットを広げたかのように見えます。
- 春から夏にかけて、黄色い花を次々と咲かせます。花は5個から20個ずつ丸く集まってつき、直径1センチメートル程度の「黄色い花の球」となります。これがまるで米粒のように見えることが名前の由来となっています。そのほか、コゴメツメクサ、キバナツメクサなどの別名もあります。
- 国内では1935年に赤羽(東京都)の荒川で確認されたものが初記録と考えられています。
タネはどこにできる?
コメツブツメクサの花は、咲き終わると「干からびた残骸」のようになって、いつまで経っても結実しないように見えます。じつはこの仲間の果実には、枯れた花びらに包まれながら成熟していくという特徴があります。そのため、花びらの残骸部分をそっとめくってみると、ちゃんと中に小さな果実が育っているのを確認できます。果実は成熟すると割れて、中から小さなタネがこぼれ落ちます。
市内の分布状況
市内全域に見られます。特に利根川や江戸川、利根運河の堤防、公園の芝地、市街地の道ばたに多く生えています。
生育を脅かす要因
- 競合や駆逐
小さな草ですが、まるでマットを広げたかのようにびっしりと広がる傾向があります。そのため同じような環境を好む在来植物の生育場所を奪ってしまう可能性があります。
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