イヌコハコベ(犬小繁縷)(ナデシコ科 ハコベ属)
イヌコハコベ(犬小繁縷)(ナデシコ科 ハコベ属)
自生環境
道ばた、畑地 など
原産地
ヨーロッパ
特徴
- ヨーロッパからやってきたハコベの仲間です。1978年に千葉県船橋市で最初に発見された後、分布を拡大し、現在は市内でも道ばたや農地周辺で普通に見られます。
- 茎は株元でいくつも枝分かれして、横に広がるように伸びていきますが、節々から根を出すことはありません。同じ仲間のミドリハコベやコハコベは、季節に関係なくダラダラと開花・結実する傾向にありますが、イヌコハコベは春の開花後は枯死し、夏の間はほとんど姿を見なくなります。
- 花には花びらがないものの、5枚のがくが開いて、まるで緑色の星のように見えます。花や果実を横から見ると、がくの根元の部分が赤紫色になっています。
食べられるかは不明
従来からハコベと呼ばれているものには、日本在来のミドリハコベと、昭和年間に渡来したヨーロッパ原産のコハコベの2種類があります。ミドリハコベとコハコベは非常によく似ていますが、幸いなことにどちらも食べられるため、実用上は問題ありません。問題はイヌコハコベです。おそらく無毒とは思いますが、情報に乏しいため、何とも言えないのが現状です。
市内の分布状況
市内全域に見られます。市街地や農地周辺で特に多くみられます。
予想される被害
- 競合や駆逐
- 交雑
2000年代に入ってから急増しました。在来で同じ仲間のミドリハコベと同じようなところに生えるため、生育場所を奪ったり、お互いに交雑しあったりする可能性があります。
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