コイヌガラシ(小犬芥子)(アブラナ科 イヌガラシ属)
コイヌガラシ(小犬芥子)(アブラナ科 イヌガラシ属)
自生環境
湿地、水辺、河川敷 など
原産地
日本在来
特徴
- 関東地方より西の地域に分布し、河川周辺の湿った場所に多く見られる1年から越年草です。同じ場所にずっと生えるというわけではなく、神出鬼没な草です。発生には、洪水や天地返しなどで表土が削られる「かく乱」が重要な役割を果たしています。
- 草丈は環境に応じて、数センチメートルから数十センチメートルと大きく変化します。葉の長さは3センチメートルほどでギザギザと細かく切れ込みます。
- 主な花期は春ですが、それ以外の季節でも花を見ることがあります。花は黄色で葉のわきに1個ずつ咲きます。果実は棒状で、やはり葉のわきに1本ずつつきます。同じ仲間のイヌガラシャスカシタゴボウに似ていますが、花や果実のつきかたから見分けることができます。
野田市では多いけど…
コイヌガラシは氾濫原や減水裸地(水位が下がると土がむき出しになるような場所)を、主な生育環境としています。このような環境が広がる利根川流域にはたくさん生えていて、野田市でも水辺を歩いていると、準絶滅危惧であることを忘れてしまうほどです。しかし護岸整備や除草剤散布など、わたしたち人間の影響で、全国的に減少傾向にあります。野田市も例外ではありません。
市内の分布状況
河川敷に多く生えています。また、水田のまわりなどの湿った場所にも比較的よく見られます。
生育を脅かす要因
- 開発
- 競合や駆逐
- 農薬
河川改修や護岸整備、湿地の埋め立てなどによる環境悪化の影響を受けやすい植物です。また、背の高い外来植物が繁茂すると、競争に負けて姿を消してしまいます。
外来生物法など
- レッドリスト
千葉県…D(一般保護生物)
環境省…NT(準絶滅危惧)
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