イヌムギ(犬麦)(イネ科スズメノチャヒキ属)
イヌムギ(犬麦)(イネ科スズメノチャヒキ属)
自生環境
道ばた、畑地、野原 など
原産地
南アメリカ
特徴
- 原産地は南アメリカですが、牧草として広く利用されているため、世界じゅうに野生化しています。国内では、1882年に小石川(東京都)で採集されたのが最初の記録と考えられ、現在は全国各地で普通に見られるようになっています。
- 多年草で、冬の間も青々とした葉を茂らせています。イネ科の植物は、穂のない時期の識別は困難を極めますが、イヌムギは、葉の幅が広くて柔らかく、葉鞘と呼ばれる部分に白い毛が多いなどの特徴から、慣れると容易に見分けることができます。
- 3月から6月ごろに平べったくカサカサした感じの穂を多数つけます。穂は無毛で緑色ですが、しばしば紫がかった色になることもあります。タネでよく増えます。
おしべが顔を出すことも
イネ科植物の穂は、花期と果実期とで見た目の変化が小さいものです。ただ、花時にはふつう雄しべや雌しべが顔を出すため、咲いているとの判断が可能です。しかしイヌムギの多くは、咲いても雄しべが外に出ず、中で自家受粉にて完結する傾向があり、花か果実かの識別は困難を極めます。ただ、イヌムギの中には、穂の間から雄しべが顔を出す株もたまにですが存在します。
市内の分布状況
市内全域、環境を問わずどこにでもごく普通に生育しています。
予想される被害
- 競合or駆逐
- 花粉症
野原に多く、とても繁殖力が強いため、ほかの植物の生育場所を奪ってしまうおそれがあります。また風媒花なので、初夏のイネ科花粉症の原因にもなります。
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