トウダイグサ(燈台草)(トウダイグサ科 トウダイグサ属)
トウダイグサ(燈台草)(トウダイグサ科 トウダイグサ属)
自生環境
道ばた、畑地、野原 など
原産地
日本在来
特徴
- 道ばたや畑地など、人里周辺の日当たりの良い場所に生える越年草です。茎は途中で枝分かれしないままのびて、高さ30センチメートルほどになります。花期が近づくと、茎の先端が放射状に枝分かれして、まるで平皿のように広がります。この草姿が燈台(昔の照明器具)を連想させるため、燈台草とつけられました。
- 花は小さくて地味ですが、その周りの苞葉(葉が変化した部分)が鮮やかな黄緑色になるため、晴れた日はまばゆく輝いて目立ちます。果実は3個の球をつなげたような姿をしています。これを鈴に見立てたスズフリバナという別名もあります。
- 茎や葉をちぎると白い乳汁が出てきます。この乳汁は有毒で、さわるとかぶれ、誤食すると中毒を起こすおそれがあります。
花びらみたいな蜜腺
トウダイグサの花は、「花びら4枚の花1個」に見えますが、じつは特殊で複雑な構造になっています。1個の雌花と数個の雄花が束になって、壺のように変形した「総苞」の中に収まり、1つの花のようになっています。そして、4枚の花びらのような部分は、総苞の先についた蜜腺です。このような花のあつまりを杯状花序(はいじょうかじょ)または壺状花序(こじょうかじょ)と言います。
市内の分布状況
市内全域に分布します。身近な場所に生えていますが、すごく数が多いというわけではありません。
生育を脅かす要因
- 農薬
現時点では普通種ですが、道ばたや畑地など、人間活動の影響を受けやすい場所に生える草です。目の敵にしすぎず、地域の野の花としてやさしく見守りたいところです。
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