ミチタネツケバナ(道種漬花)(アブラナ科 タネツケバナ属)
ミチタネツケバナ(道種漬花)(アブラナ科 タネツケバナ属)
自生環境
道ばた、公園、野原 など
原産地
ヨーロッパ
特徴
- ヨーロッパ原産の越年草ですが、世界中に広がっています。国内では、1990年代には既に日本海側を中心に定着しているのが確認されていましたが、現在は全国各地の乾燥した芝地などにごく普通に見られます。
- 早ければ2月ごろから咲きはじめ、梅雨前にはタネを飛ばして枯れます。花が咲き進むとともに茎がのびていきますが、茎につく葉は小さくて数も少なめです。また、株もとの葉は果実期まで残ります。一番の特徴は、葉のつけ根に白い毛がまばらに生えることで、見分けに迷ったときはここを見れば確実です。
- 海外ではヘアリービタークレスと呼ばれ、開花前の葉を摘んで、スープやサラダ、サンドイッチなどの香辛野菜として利用されます。ピリッとした辛味と独特な苦味があります。
なぜか突然広がった
ミチタネツケバナの存在に気づかれたのは、1990年代。当時は、日本海側の地域を中心に確認され、太平洋側では珍しいものでしたが、2000年代に状況は一変。理由はわかりませんが、瞬く間に全国に広がり、現在では、どこに行っても目につきます。乾燥した芝地を好みますが、環境適応力が強いようで、林内の薄暗い場所や水辺など多様な環境で見られます。
市内の分布状況
市内全域、環境を問わずどこにでもごく普通に生育しています。
予想される被害
- 競合or駆逐
- 交雑
環境を問わず、どこでも大量に繁茂しています。そのため他の植物の生育場所を奪う原因になります。また、在来のタネツケバナ類と交雑する可能性もあります。
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