タネツケバナ(種漬花)(アブラナ科 タネツケバナ属)

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ページ番号 1016835 更新日  令和3年5月21日 印刷 大きな文字で印刷

タネツケバナ(種漬花)(アブラナ科 タネツケバナ属)

タネツケバナの図鑑

自生環境

湿地、水田、河川敷 など

原産地

日本在来

特徴

  • 湿った場所に普通に生え、水辺ではしばしば群生します。株ごとに個性が出やすく、葉の色や形、茎の色、草丈、全体の草姿、毛の様子などをていねいに観察すると、その形態のバリエーションの豊富さに驚かされます。
  • 主な花期は春ですが、気候の良く似た秋から初冬にかけても花が見られます。花が咲き進むとともに茎がのび、果実の穂になります。果実は棒状で、熟すと皮が2つにくるんとまくれるようにして弾け、中のタネを勢いよくまき散らします。タネは水にも浮かび、流れに乗ってさらにあちこちへと拡散していきます。
  • タネツケバナの葉にはほんのりカラシナのような風味があり、食用になります。ただ、水辺の野草には寄生虫がついていることがあるので、食べる場合はよく水で洗うことをおススメします。

タネツケバナの画像その1。花びらは白色で4枚。雄しべは6本。茎や葉にはっきりと毛が生えることが多い。

タネツケバナの画像その2。ロゼットで冬越し。地面にべったりではなく、少し立ちあがることが多い。果実は棒のようなかたちで斜め上に向かってつく。

タネツケバナの画像その3。田起こし前の水田を真っ白に染めるタネツケバナの群生。

タネツケバナと水田

タネツケバナを漢字で書くと種漬花。これは、苗代をつくるために種もみを水に漬けるころに花が咲くという意味です。タネツケバナは水辺を好み、水田内にもよく生えます。水田のこよみにもうまく適応しており、稲刈り後に芽を出しはじめ、ロゼットの状態で越冬、そして田起こし前にいっせいに開花・結実して、タネを残します。早春の水田で咲き乱れるタネツケバナはなかなか美しいものです。

市内の分布状況

市内全域の水辺にごく普通に見られます。特に水田地帯に多く、春先は白い花のじゅうたんとなることもあるほどです。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 今のところ特になし

市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。

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