ナヨクサフジ(なよ草藤)(マメ科 ソラマメ属)
ナヨクサフジ(なよ草藤)(マメ科 ソラマメ属)
自生環境
河川敷、荒れ地 など
原産地
ヨーロッパ
特徴
- ヨーロッパ原産の1年から越年草で、飼料や緑肥作物として広く利用されています。ただ、繁殖力が強いため各地で野生化しており、市内でも河川敷などに広がっています。
- つる植物で、茎の長さは数メートルにもなります。周囲にもたれかかりつつ、葉先の巻きひげも使って自分の体を支えています。葉のつけ根にある托葉には黒い蜜腺がついていて、そこから分泌される蜜を目当てにアリがよくやってきます。アリに蜜を提供する代わりに、虫から身を守ってもらうという作戦です。
- 春から夏にかけて、鮮やかな紫色の花の穂をつけます。同じ仲間に在来種のクサフジがあって、よく似ていますが、ナヨクサフジは、がくが柄の後ろに突き出ます(クサフジは突き出ません)。花色の濃淡には個体差があり、まれに純白花も見られます。
田にゲンゲ、畑にベッチ
かつての水田では、休耕期にゲンゲをよく育てていました。ゲンゲの根には根粒菌がすんでいて、根粒菌は空気中の窒素を植物が利用できるかたちに変換します。根粒菌と共生して、成長に必要な窒素分を得ているのです。そのゲンゲを土にすきこむと、水田の生きた肥料(緑肥)になるのです。最近では、ゲンゲと同じ効果があるナヨクサフジ(ベッチ類)が、畑でつくられるようになってきました。
市内の分布状況
利根川や江戸川、利根運河の河川敷に多いのですが、最近はそれ以外の場所でも増加中です。
予想される被害
- 競合or駆逐
- 交雑
河川敷で旺盛に繁茂しています。花は美しいのですが、ほかの植物の生育場所を奪う原因になります。また、同じ仲間で在来種のクサフジと交雑する可能性も否定できません。
外来生物法など
産業管理外来種(法的規制は無し)
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