ケキツネノボタン(毛狐の牡丹)(キンポウゲ科 キンポウゲ属)

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ページ番号 1016837 更新日  令和3年5月21日 印刷 大きな文字で印刷

ケキツネノボタン(毛狐の牡丹)(キンポウゲ科 キンポウゲ属)

ケキツネノボタンの図鑑

自生環境

湿地、水辺、河川敷 など

原産地

日本在来

特徴

  • 日当たりが良く湿った場所にごく普通に生える1年から越年草です。同じ仲間のキツネノボタンとよく似ていますが、キツネノボタンは山地のうっそうとした水辺に多く市内では稀です。
  • 名前のとおり、ふつうは草全体に密に毛が生えていますが、毛の量は株によってずいぶん異なります。全体的に黄色みが強い緑色で、葉は細かく切れ込んで複雑な形に見えます。この葉の形が園芸植物の牡丹に似ているけど、まったくの別物であるため、狐に騙されたようだというのが名前の由来です。
  • 花は春から秋にかけて見られ、直径は1センチメートル程度。花びらはふつう5枚(数枚程度の変動あり)で黄色、強い光沢があります。花の後にイガイガの球のようなものができますが、これは多数の平べったい果実が丸く集まったものです。

ケキツネノボタンの画像その1。イガイガの球は、たくさんの平べったい果実がまるく集まったもの。花びらは黄色でふつう5枚。強い光沢がある。

ケキツネノボタンの画像その2。がくは5枚で下向きに反りかえる。丸い「稜」がある。果実の先はツンととがる。

ケキツネノボタンの画像その3。茎には白い毛が多い。葉は3枚1組だが、さらに深く切れ込み、縁はギザギザなので複雑なかたちに見える。

ピカピカと輝く花

ケキツネノボタンをはじめとするキンポウゲ科キンポウゲ属の植物は、花びらに強い光沢があり、光が当たるとピカピカと輝いて見えるのが特徴です。花びらの表面をまるで「保護フィルム」のように覆っているクチクラ層が、光を強く反射するためと考えられています。このクチクラ層は、顕微鏡レベルで見ても平らであるため、光をきれいに反射しやすい構造になっていると言います。

市内の分布状況

市内全域どこにでも普通に生育しています。日当たりのよい湿った場所に多く見られます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 今のところ特になし

市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。

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