サカキ(榊)(モッコク科 サカキ属)
サカキ(榊)(モッコク科 サカキ属)
自生環境
植栽(神社など)
原産地
日本在来
特徴
- 関東地方以西の比較的暖かい地域に分布し、山地に生える常緑高木です。樹高は10メートルほどになります。神事に用いられるため、神社に広く植えられるほか、刈り込んで樹形を整えることができるため、生垣用の樹種としても用いられます。
- 葉の表面はクチクラ層が発達してかたくて丈夫で、強い光沢があります。このような特徴を持った葉をつける木を照葉樹と言います。よく似たヒサカキは葉の縁がギザギザしますが、サカキの葉は縁にギザギザはありません。
- 6月から7月に直径1.5センチメートルほどの白い花を咲かせます。花は時間が経過するとややくすんだクリーム色へと変化します。果実は球形で、秋の終わりに黒く熟します。
神事に用いられる
「榊」は日本で作られた漢字で、木へんに神と書きます。その漢字のとおり、古くから神棚に供えるなどの神事に使われ、神聖な木として大切にされてきました。神社によく植えられているのはそのためです。ただ、サカキは比較的暖かい地域に自生する樹種で、その分布は西日本が中心となっています。関東地方以北では、サカキの代わりに、ヒサカキを用いるところもあります。
市内の分布状況
市内にはおそらく自生株は無いと思われます。神社などに植えられ、そこから野生化したものがまれに見られる程度です。
生育を脅かす要因
- 今のところ特になし
在来種ですが、市内では確実な野生株は見られず、たまに神社に植えられることがある程度です。植栽されたものですので、生態系の観点からの保護は特に必要ありません。
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