ヒサカキ(モッコク科 ヒサカキ属)

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ページ番号 1016969 更新日  令和3年5月21日 印刷 大きな文字で印刷

ヒサカキ(モッコク科 ヒサカキ属)

ヒサカキの図鑑

自生環境

山林、神社 など

原産地

日本在来

特徴

  • 山林にごく普通に見られる常緑小高木です。サカキよりも分布の範囲が広く、数も比較的多いため、関東などではサカキの代用として神事に用いることもあります。
  • ヒサカキには雄株と雌株があります。枝葉だけでの判別は難しいのですが、花が咲けば一目瞭然です。雄花は直径5ミリメートルほどでたくさんの雄しべが目立ちます。一方の雌花は、雄花に比べると小さくて、花の中心には3つに裂けた花柱(雌しべの先)があります。雌株は秋から冬にかけて、濃い紫色の丸い果実が枝にびっしりとつきます。
  • いわゆる照葉樹で、葉はかたく強い光沢があります。サカキの葉は縁にギザギザはありませんが、ヒサカキの葉は縁に細かいギザギザがあるので見分けることができます。

ヒサカキの画像その1。花が咲くとあたりはガス漏れのような悪臭に包まれる。花びらは5枚枝に沿ってびっしりと咲く。

ヒサカキの画像その2。雌花は雄花よりも小さい。

ヒサカキの画像その3。雌株は秋になると黒くて丸い果実がたわわにみのる。葉は硬くて強い光沢がある。葉の縁には細かいギザギザ。

異臭騒ぎを起こす花

ヒサカキは春の気配が色濃くなってきたころにいっせいに花を咲かせます。しかし、その花はとても臭く、あたりはまるでガス漏れが起きたときのような、独特の臭いに包まれます。ガス漏れ事故とかんちがれたり、異臭騒ぎを起こしたりして、ニュースになったことも過去に何度かあります。思わず顔をしかめたくなるような臭いですが、ぜひ春の風物詩としてあたたかく受け止めたいところです。

市内の分布状況

神社や公園に植えられるほか、山林内にも野生株をよく見かけます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 開発
  • 荒廃

市内全域の山林内にごく普通に見られ、今のところ絶滅の心配はありません。ただ、山林の開発や荒廃が進んでおり、生育環境が良好とはいえない現状があります。

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