タチイヌノフグリ(立犬の陰嚢)(オオバコ科 クワガタソウ属)
タチイヌノフグリ(立犬の陰嚢)(オオバコ科 クワガタソウ属)
自生環境
芝地、道ばた、畑地 など
原産地
ヨーロッパ
特徴
- オオイヌノフグリと同じ仲間の越年草です。ヨーロッパ原産ですが、現在は世界じゅうに広がっています。日本では、明治初期の東京を皮切りに全国各地へと広がり、今ではどこでも普通に見られるありふれた草となっています。
- 「立ち」とつくとおりに、茎は直立する傾向があります。草丈は30センチメートルほどですが環境によって大きく変動します。春、茎の先に直径4ミリメートルほどの小さな青い花を咲かせます。花をよく見るとオオイヌノフグリを小さくしたようなかたちをしています。
- 花色はふつう青色ですが、ピンク色の花をつける系統の株もあり、市内でもわりとよく見られます。白い花の株は、1度だけ見たことがありますが、現時点ではきわめてまれです。
オオバコ科に「異動」
これまでイヌノフグリの仲間は、ゴマノハグサ科のグループに位置づけられていました。しかし近年DNA解析が進み、分類体系が見直された結果、ゴマノハグサ科からオオバコ科のグループに「異動」となりました。この新しい分類方法はAPGと呼ばれ、この図鑑カードもAPGをもとにして作成しています。APGでは、従来ゴマノハグサ科だった植物が、ずいぶんと「異動」となりました。
市内の分布状況
市内全域にごく普通に生育しています。特に日当たりの良い場所に多く見られる傾向があります。
予想される被害
- 競合or駆逐
小さな草ですが群生して、ほかの植物の生育場所を奪ってしまう恐れがあります。ただオオイヌノフグリほどではなく、在来のイヌノフグリとは、うまく共存できているようです。
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