ハリギリ(針桐)(ウコギ科 ハリギリ属)

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ページ番号 1017063 更新日  令和3年5月21日 印刷 大きな文字で印刷

ハリギリ(針桐)(ウコギ科 ハリギリ属)

ハリギリの図鑑

自生環境

山林

原産地

日本在来

特徴

  • 平地から山地の林内によく見られる落葉高木です。樹高20メートル以上にもなり、とても高いところで開花するため、咲いても見過ごしてしまいがちで、花の撮影にも苦労させられる樹種です。
  • 幹や枝には鋭い刺がたくさんあり、うかつにさわると相当に痛い思いをします。古木になると刺の数が次第に少なくなる傾向があります。幼木は、葉のある時期は簡単に識別できますが、冬場はタラノキにそっくりです。ただハリギリの新芽もタラノキ同様に食べられます。
  • 夏、小さな黄緑色の花が多数集まって丸い花の穂となります。その後にできる果実は直径5ミリメートルほどの球形で、黒く熟します。冬に落葉した後も残るため、果実は比較的見つけやすいです。

ハリギリの画像その1。見上げるような大木になる。葉は手のひらのように切れ込みモミジに似たかたちとなる。

ハリギリの画像その2。小さな丸い果実が枝先にぎっしりとつく。寒くなると黄色く色づく。

ハリギリの画像その3。幹は刺だらけ。新芽はタラノキと同じく食べられる。タラノキに似ているけど葉がちがう。

モミジそっくりの葉

ハリギリはウコギ科、モミジの仲間はムクロジ科と、分類学上は全く別ものですが、葉のかたちはよく似ています。ただ、ハリギリの葉はモミジの仲間よりもはるかに大きく、直径30センチメートルにもなります。他にも、フウ科のモミジバフウも、名前のとおり葉のかたちはモミジそっくりです。いずれも市内の公園などで見ることができるので、晩秋から初冬の散策の際、落ち葉の中から探してみてくださいね。

市内の分布状況

市内全域に見られますが、開花・結実できるほどにまで育ったものは少数です。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 開発

幼木はたくさん見かけますが、大きく育った木はそんなに多くありません。刺があり大木になるため伐採されやすく、また、自生環境の山林そのものが開発の影響を受けやすいです。

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