クスノキ(楠の木)(クスノキ科 クスノキ属)

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ページ番号 1017068 更新日  令和2年8月14日 印刷 大きな文字で印刷

クスノキ(楠の木)(クスノキ科 クスノキ属)

クスノキの図鑑

自生環境

山林、神社、公園 など

原産地

日本在来

特徴

  • 本州から九州の比較的暖かい地域に生える常緑高木です。ただ、これらが本当の自生かどうかは議論があるところです。樹高20メートルから50メートル、幹の直径2メートル以上と大木になるうえに寿命も長く、天然記念物に指定されるような巨木も多く存在します。
  • 葉は卵形からひし形で強い光沢があります。葉や樹皮には防虫剤の樟脳の成分が含まれており、揉むと芳香があります。春に古い葉と新しい葉が入れ替わります。この時期は、古い葉と新しい葉の色の対比が美しいものです。
  • 初夏に少し黄ばんだ白い花を咲かせます。花の直径は3ミリメートルほど、花びらは6枚ですが、根もとでつながって筒状になっています。筒状の部分は花後もそのまま残り、その先に丸くて光沢のある果実ができます。果実は熟すと黒っぽい紫色になります。

クスノキの画像その1。5月から6月、枝先に白っぽい花を咲かせる。花びらは6枚。

クスノキの画像その2。果実は秋から冬にかけて黒く熟す。この部分は、花びらの根もとが筒状になったもの。花の後も落ちずにずっと残っている。

クスノキの画像その3。新葉と古い葉が入れかわる春は、葉の色がにぎやか。葉は深緑色で強い光沢がある。小さなふくらみの部分に草食のダニがいる。

ダニでダニを制する

クスノキの葉をよく見ると、葉脈の分岐点付近に小さなふくらみがいくつも確認できます。この中には草食のダニがいて、クスノキはこれを意図的に囲い込んでいます。そうすると、この草食のダニを目当てに、肉食のダニが集まってきます。肉食のダニは、草食のダニとともに、クスノキに悪影響を及ぼす種類のダニもいっしょに食べてくれます。このようにして自分の身を守っているのです。

市内の分布状況

神社や公園によく植えられており、しばしば大木になっています。野生状態のものも多いのですが、市内に真の自生があるかどうかは不明です。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 今のところ特になし

古くから神社などに植えられ、鎮守の森の主として長年大切にされてきました。ただ近年はこういう草木を大切にする意識が弱まり、安易に伐採する傾向が目立つので残念です。

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