マメグンバイナズナ(豆軍配薺)(アブラナ科 マメグンバイナズナ属)
マメグンバイナズナ(豆軍配薺)(アブラナ科 マメグンバイナズナ属)
自生環境
道ばた、荒れ地、畑地 など
原産地
北アメリカ
特徴
- 北アメリカ原産の1年から越年草で、国内では1910年に初めて神戸で採集されました。コウベナズナやセイヨウグンバイナズナの別名もあります。現在は世界じゅうに広がり、国内でも全国的に普通に見られる草となっています。
- 茎は初めのうちはあまり枝分かれをせず、1本立ちするようにのびていきますが、花期が近づくと、上部のほうで次々と枝分かれをし、茎の先にナズナをコンパクトにしたような花と果実の穂をつけます。花期はふつう春から夏ですが、市街地や幹線道路沿いでは通年開花結実する傾向があります。
- 果実は平べったい円形で、中心を貫く1本の縦線が目立ち、相撲の行事が使う軍配のように見えます。成熟すると、縦線の部分から2つに割れて、中から細かいタネがこぼれ落ちます。
クレスやマカも同じ仲間
マメグンバイナズナの仲間は日本に自生はありませんが、世界じゅうに150種ほどがあります。これらのうち現時点で市内で最もよく見かけるのはマメグンバイナズナとカラクサガラシの2つです。ちなみに、スーパーでクレスの名で流通している「フォーク形の葉」のスプラウトは、同じ仲間のコショウソウです。また、栄養ドリンクなどに入っているマカも、じつは同じ仲間だったりします。
市内の分布状況
どこにでもごく普通に見られます。特に乾燥した荒れ地の環境を好みます。
予想される被害
- 競合or駆逐
- 農業被害
乾燥した荒れ地環境を好むため、河川敷にもよく生えます。そのため希少な河川敷植物の生育場所を奪ってしまいます。また、農地にもよく生え、農作物に悪影響を与えます。
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