ウマノスズクサ(馬の鈴草)(ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ属)
ウマノスズクサ(馬の鈴草)(ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ属)
自生環境
道ばた、土手、林縁 など
原産地
日本在来
特徴
- いたるところに生えるつる性の多年草です。街中にも稀ではなく、道ばたの植え込みやフェンスに絡まるように生育したりする姿をよく見かけます。ただし全国的に見ると減少傾向にあるようで、都道府県版のレッドリストにその名前を見ることがあります。
- 全体に思わず顔をしかめたくなるような強い悪臭があり、また有毒で食べられません。夏から秋にかけて、葉わきにラッパをねじったようなかたちの花が次々と咲きます。花にはいわゆる小ハエの類がよく集まってきます。
- 果実はぶら下がるようにつき、その姿がまるで馬の首につける鈴のように見えることから「馬の鈴草」の名前があります。しかし結実率がきわめて低く、めったに果実は見られません。
毒を活用するアゲハ
ウマノスズクサは有毒で臭いもきつく、昆虫には不人気です。それを好んで食べるのがジャコウアゲハの幼虫です。ジャコウアゲハの幼虫は葉を食べながら体内にその毒を溜めこみ、これで鳥などの天敵から身を守っています。鳥はジャコウアゲハが毒持ちなのを学習するため、手を出しません。そこで、ジャコウアゲハのまねをして、無毒なのに毒持ちのフリをする昆虫(アゲハモドキなど)もいます。
市内の分布状況
利根川などの堤防や、道路沿いの植え込みなど、いたるところに生えています。花はよく咲きますが、果実はまず見られません。
生育を脅かす要因
・農薬
・開発
身近な場所に生えるため、除草剤散布など、人間活動の影響を強く受けます。市内では今のところ普通に見られますが、全国的には急速に少なくなってきているようです。
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