サンショウ(山椒)(ミカン科サンショウ属)
サンショウ(山椒)(ミカン科サンショウ属)
自生環境
山林
原産地
日本在来
特徴
- 林内にごく普通に生える落葉低木で、雄株と雌株があります。香辛料にも使われる樹種で、栽培もされています。古くはハジカミとも呼ばれていました。ふつう幹や枝には多数の鋭い刺がありますが、アサクラザンショウと呼ばれる刺の無い品種もあります。アサクラザンショウは、栽培用によく利用されています。
- 春、新芽の展開とともに花を咲かせます。花はうすい黄緑色で、花びらはありますが雄しべや雌しべよりも小さくてあまり目立ちません。雌株は秋に果実が赤く熟し、やがて割れ、黒くて光沢のあるタネが顔を出します。
- ミカン科であるため、ナミアゲハなど柑橘類の葉を食べて育つアゲハチョウの仲間の幼虫がよくつきます。
トピックスタイトル(特定の種別のクローズアップ)
「日本のコショウ」とも
サンショウにはサンショオールという成分が含まれていて、しびれるような辛味があります。成熟した果皮をすりつぶしたものは「粉ざんしょう」と呼ばれ、ウナギのかば焼きに使う香辛料としておなじみです。そのことから英語名は日本のコショウを意味するjapanese pepperと言います。また、新葉を「木の芽」と呼び、軽く叩いて香りを出してから、薬味として料理の香りづけなどに使われます。
市内の分布状況
市内全域の山林周辺で普通に見られます。ただ、開花・結実できるほどに育ったものはそんなにありません。
生育を脅かす要因
- 開発
- 荒廃
比較的数も多く、すぐに絶滅する心配はありません。ただ山林環境は、開発されやすい上、ササ類の繁茂や不法投棄で荒れている場所も多いため安泰とは言いきれない状態です。
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