フタリシズカ(二人静)(センリョウ科センリョウ属)

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ページ番号 1017457 更新日  令和3年5月21日 印刷 大きな文字で印刷

フタリシズカ(二人静)(センリョウ科センリョウ属)

フタリシズカの図鑑

自生環境

山林

原産地

日本在来

特徴

  • 林内または林縁でよく見かける多年草です。地下茎で横に広がるようにして増えていくため、しばしば群生します。同じ仲間にヒトリシズカがありますが、それに対して花の穂は2本つくことが多いのでフタリシズカという名前がつきました。ただし穂の数は必ず2本とは限らず、1本から5本くらいの間で変動します。
  • 葉は4枚または6枚で、光沢はありません。2枚ずつ向かい合わせになって、少しずつずれてつきます。春に出た葉のみで秋まで過ごし、途中で新たな葉を出してくることはありません。
  • 4月から6月ごろ、茎の先、葉の真ん中あたりから白い花の穂を出します。花は雄しべと雌しべだけしかなく、雄しべの白い花糸が雌しべをくるんと包みます。花の穂が白い球をいくつもつなげたように見えるのはそのためです。

 

フタリシズカの画像その1。花の穂は上を向く。必ず2本とは限らない。果実期になると、穂はゆるく垂れる。

フタリシズカの画像その2。葉のつく位置は、少しずつずれる。白いものはくるんと巻いた雄しべの花糸。

フタリシズカの画像その3。夏から秋にかけて、茎の下のほうにつく葉のわきから閉鎖花の穂が出る。

トピックスタイトル(特定の種別のクローズアップ)

花は二度咲く

フタリシズカは、4月から6月に白い花の穂を何本か立ちあげます。この花の穂は有名ですが、じつは夏から秋にも、人目知れずにもう一花咲かせています。夏から秋の花は、つぼみのような状態のまま開かないで、中で自家受粉で完結させる「閉鎖花」で、色は薄緑色ととても地味。しかも、葉陰で目立たないようにつくため、よほど気をつけていないと見過ごしてしまいます。

市内の分布状況

市内全域の山林内に見られます。同じ仲間のヒトリシズカよりも多く生えています。

 

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 開発
  • 荒廃

山林に比較的普通に見られます。ただ最近はササ類の繁茂や不法投棄で林内が荒れたり、山林そのものが開発されたりと、市内の生育状況はあまり良好とは言えません。

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