ツルマメ(蔓豆)(マメ科 ダイズ属)
ツルマメ(蔓豆)(マメ科 ダイズ属)
自生環境
野原、道ばた、河川敷 など
原産地
日本在来
特徴
- 身近な場所にごく普通に見られる1年草です。茎はつるになってあちこちに絡みついたり、覆いかぶさったりしながら旺盛にのびていきます。葉はいわゆる三つ葉(小葉が3枚)です。花の無い時期はヤブマメにも似ますが、小葉はそれに比べると細長いかたちをしています(ヤブマメの小葉はひし形に近い)。
- 夏から秋に、紫色の小さな花が葉のわきに咲きます。濃淡や色見のちがいなど、株によって花色に多少の個性が見られます。
- 果実は、枝豆をミニチュアにしたようなかたちです。中に豆(タネ)が3個ほど入っていますが、これは小さくて硬いため、食用には不向きです。果実は成熟するとパチンと音を立てて弾け、中の豆を撒き散らします。晩秋の頃、晴れた日に野辺を歩くと、ツルマメのはぜる音がほうぼうから聞こえてきます。
ダイズの原種と言われる
野田市といえば、枝豆や大豆のイメージがありますね。どちらもダイズという植物の果実(豆)で、未熟な状態で収穫したものを枝豆、完熟させたものを大豆として区別しています。栽培の歴史も古く、多種多様な栽培品種が知られています。ダイズは栽培種ですが、そのもとになった野生種(原種)が、このツルマメと言われています。言われてみれば、花や果実の雰囲気はよく似ていますね。
市内の分布状況
市内全域、身近な場所でごく普通に見られます。
生育を脅かす要因
- 今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に育つ野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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