イヌホタルイ(犬蛍藺)(カヤツリグサ科 ホタルイ属)

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ページ番号 1021288 更新日  令和3年5月21日 印刷 大きな文字で印刷

イヌホタルイ(犬蛍藺)(カヤツリグサ科 ホタルイ属)

イヌホタルイの図鑑

自生環境

水田、湿地、河川敷 など

原産地

日本在来

特徴

  • 湿地に普通に生え、水田内にもよく生えます。一年草または多年草とされますが、市内の水田地帯に見られるものは、一年草としての生活を送っていると考えられます。つまり、秋にタネをこぼした後は、越冬せずにそのまま枯れてしまいます。
  • 夏から秋にかけて、やや緑がかった黄土色の穂をつけます。穂は茎の先端につきますが、そこから上に向かってつながるように苞葉がのびるため、穂はまるで茎の途中から出ているように見えます。
  • ひとつの小穂は横から見ると、先がとがった楕円形のようなかたちです。それが4個から9個ほどかたまって、まるで金平糖のようなかたちの穂を形成しています。穂は成熟すると、外側を覆う鱗片ごとタネが脱落して、バラバラになります。

イヌホタルイの画像その1。小穂は4個から9個ずつ集まってつき金平糖のように見える。小穂。苞葉。茎。

イヌホタルイの画像その2。タネが熟すと小穂はこげ茶色になる。やがて鱗片ごとバラバラになってこぼれ落ちる。

イヌホタルイの画像その3。雌しべの柱頭は2本、ときに3本。鱗片。糸のような部分は、タネよりもずっと短い。糸のような部分(刺針状花被片)。

農薬にとても強い

ホタルイは、ホタルのいそうなところに生えることから、その名がつきました。この仲間は、似たような種類がいくつもあります。本家ホタルイは、水のきれいな自然豊かな湿地に多く、農薬を使う水田地帯にはほとんど見られません。一方のイヌホタルイも、ホタルイと同じ仲間で、やはり湿地に自生しますが、こちらは除草剤への耐性を持っているため、水田内にもよく生えてきます。

市内の分布状況

市内全域の水田とその周辺でごく普通に見られます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 開発

市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし湿地や水田に生えるため、埋め立てなどの人間活動が原因で、生育場所が失われてしまう傾向があります。

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