ミズタマソウ(水玉草)(アカバナ科ミズタマソウ属)

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ページ番号 1021344 更新日  令和3年5月21日 印刷 大きな文字で印刷

ミズタマソウ(水玉草)(アカバナ科ミズタマソウ属)

ミズタマソウの図鑑

自生環境

林縁、湿地 など

原産地

日本在来

特徴

  • 湿り気が多く、日当たりの悪いところに生える多年草です。林の縁が湿地や水路と隣接しているような場所によく見られます。草丈は50センチメートルほどで、茎の節々が赤く色づく傾向があります。
  • 夏から秋にかけて、花や果実の穂が出ます。花は白色で直径3ミリメートルほど。花びらは2枚で、真ん中が深く切れ込んでハート形になっています。果実は直径3ミリメートルほどで丸っこいかたちをしています。表面には先がくるんと巻いたかぎ爪状の刺がびっしりと生えます。このかぎ爪で洋服や動物の体に引っかかり、あちこちにタネを運んでもらおうという作戦です。
  • 葉は先が長くとがり、根元はくさび形(徐々に細くなる)です。この仲間は似たような種類がいくつかありますが、葉のかたちは重要な識別ポイントのひとつとなります。

ミズタマソウの画像その1。8月から9月ごろ、茎の先や葉わきから花の穂を出す。

ミズタマソウの画像その2。花びらは2枚。ひとつの花びらがハート形になっている。果実には、かぎ爪状の毛がびっしり。

ミズタマソウの画像その3。葉と茎をつなぐ「柄」は短い。春の芽吹き。葉は赤みがかった色。

水玉みたいな果実

朝、気温が下がると、空気中の水蒸気が水滴となってあちこちにつく「露」という現象が起こります。そして植物の毛の部分は、露がつきやすい傾向があります。ミズタマソウの果実は丸っこい形で、表面にかぎ爪状の毛がびっしりと生えています。そのため朝は露がついて、より際立って見えます。ミズタマソウの名前は、この様子を水玉に見立てたことが由来と言われています。

市内の分布状況

市内全域に生えています。水路・湿地と、山林が組み合わされたような場所で見ることができます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 開発
  • 荒廃
  • 競合or駆逐

ミズタマソウの自生環境は、伐採や埋め立て、不法投棄などの影響を受けやすく、良好とは言い難いのが実情です。また、外来種やササ類がはびこって荒廃が進んでいます。

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