ミズタマソウ(水玉草)(アカバナ科ミズタマソウ属)
ミズタマソウ(水玉草)(アカバナ科ミズタマソウ属)
自生環境
林縁、湿地 など
原産地
日本在来
特徴
- 湿り気が多く、日当たりの悪いところに生える多年草です。林の縁が湿地や水路と隣接しているような場所によく見られます。草丈は50センチメートルほどで、茎の節々が赤く色づく傾向があります。
- 夏から秋にかけて、花や果実の穂が出ます。花は白色で直径3ミリメートルほど。花びらは2枚で、真ん中が深く切れ込んでハート形になっています。果実は直径3ミリメートルほどで丸っこいかたちをしています。表面には先がくるんと巻いたかぎ爪状の刺がびっしりと生えます。このかぎ爪で洋服や動物の体に引っかかり、あちこちにタネを運んでもらおうという作戦です。
- 葉は先が長くとがり、根元はくさび形(徐々に細くなる)です。この仲間は似たような種類がいくつかありますが、葉のかたちは重要な識別ポイントのひとつとなります。
水玉みたいな果実
朝、気温が下がると、空気中の水蒸気が水滴となってあちこちにつく「露」という現象が起こります。そして植物の毛の部分は、露がつきやすい傾向があります。ミズタマソウの果実は丸っこい形で、表面にかぎ爪状の毛がびっしりと生えています。そのため朝は露がついて、より際立って見えます。ミズタマソウの名前は、この様子を水玉に見立てたことが由来と言われています。
市内の分布状況
市内全域に生えています。水路・湿地と、山林が組み合わされたような場所で見ることができます。
生育を脅かす要因
- 開発
- 荒廃
- 競合or駆逐
ミズタマソウの自生環境は、伐採や埋め立て、不法投棄などの影響を受けやすく、良好とは言い難いのが実情です。また、外来種やササ類がはびこって荒廃が進んでいます。
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