モトタカサブロウ(元高三郎)(キク科タカサブロウ属)
モトタカサブロウ(元高三郎)(キク科タカサブロウ属)
自生環境
水田、湿地 など
原産地
日本在来
特徴
- いわゆる「水田雑草」で、水田周辺によく生える1年草です。かつては日本に自生するのはタカサブロウ1種類のみとされてきましたが、その後の研究で在来種と外来種(アメリカ原産)の2種類が混じっていることが判明しました。現在は、在来種をモトタカサブロウ、外来種をアメリカタカサブロウと呼んでいます。
- 草丈は環境によって大きく変動し、20センチメートルから70センチメートルほどになります。夏から秋にかけ、直径1センチメートルほどの少しくすんだ白色の花を咲かせます。霜が降りるころには、全体が黒っぽく変色して枯れます。
- アメリカタカサブロウとの最大のちがいはタネのかたちです。タネの左右に翼(よく)があり、ずんぐりしたかたちになります(アメリカタカサブロウは翼がなくて細い)。またアメリカタカサブロウと比べると、葉の幅が広く、色もやや黒ずむ傾向があります。
茎で字が書ける草
タカサブロウの茎や葉に含まれる汁は、空気にふれると青黒く変色します。そのため、茎を折って汁を紙にこすりつけるようにすると、時間とともに文字が浮かび上がってきます。昔、高三郎という人が茎で字を書いたことが名前の由来だとする説もありますが、真意は不明です。古い時代に皮膚病(タタラビ)を治すのに使ったためタタラビソウと呼ばれ、それが訛ったとする異説もあります。
市内の分布状況
市内全域に分布。水田のまわりで、ごく普通に見ることができます。
生育を脅かす要因
- 農薬
- 競合or駆逐
市内の水田では比較的普通に見ることができます。ただ、同じ仲間で外来種のアメリカタカサブロウや、他の外来植物が繁茂すると、生育場所を奪われてしまうおそれがあります。
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