キカシグサ(きかし草)(ミソハギ科キカシグサ属)

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ページ番号 1021665 更新日  令和3年5月21日 印刷 大きな文字で印刷

キカシグサ(きかし草)(ミソハギ科キカシグサ属)

キカシグサの図鑑

自生環境

水田、湿地 など

原産地

日本在来

特徴

  • 水田とその周辺の湿った場所で、ごく普通に見られる小さな1年草です。草丈は10センチメートルから15センチメートルほどで茎は地を這うようにのびていきます。節々から発根できるため、農機で耕されたり大水で流されたりしても、すぐに復活します。
  • 早いものは夏のうちから花をつけはじめますが、本格的な花期は稲刈りが終わってからです。花の直径は2ミリメートルほどで葉わきにひとつずつつきます。開花・結実は初冬の頃まで続きます。気温が下がってくると、全体が鮮やかに紅葉します。
  • 水陸どちらでも生育可能です。水没して少し経つと、水中生活に適応した「水中型」へと変化し、茎や葉が肉厚になります。水中型になると成長がとてもゆっくりになり、花もほとんど咲きません。

キカシグサの画像その1。夏の終わりごろから花が咲きはじめる。花びら4枚、雄しべ4本。

キカシグサの画像その2。中には微細なタネが詰まっている。果実は葉わきに1個ずつ。

キカシグサの画像その3。寒さにあたると紅葉する。水中生活も可能。水中では開花せず、成長はゆっくり。

アクアリウムのロタラ

水槽に流木や水草を配置し、水の中の風景を再現するのがアクアリウムです。このアクアリウム用の水草としてよく使われるのがロタラです。ロタラはミソハギ科キカシグサ属に分類される植物の総称で、在来・外来を問わずさまざまな種類が市販されています。キカシグサは、アクアリウムの水草としてはあまり使われませんが、日本を代表するロタラの1つで、もちろん水中生活も可能です。

市内の分布状況

市内全域に分布。水田のまわりで、ごく普通に見ることができます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 農薬

水田周辺でごく普通に見られ、今のところ絶滅の心配はありません。ただし、今後のちょっとした環境の変化が引き金となって急減する可能性もあるので動向には留意が必要です。

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