ショウブ(菖蒲)(ショウブ科ショウブ属)
ショウブ(菖蒲)(ショウブ科ショウブ属)
自生環境
水路、湿地 など
原産地
日本在来
特徴
- 池のまわりや水路の中など、比較的水深の浅い場所に生える多年草です。地中に太い地下茎があり、これを横にのばしながら広がっていきます。葉のかたちがマコモなどに似ていますが、葉色は濃く、ちぎるとさわやかな香りがします。
- 初夏に花の穂を出します。穂のつく位置が低いため、葉をかきわけるようにして株もとを確認し、ようやく分かるという感じです。穂は長さ4センチメートルから8センチメートル程度、表面にとても小さな花がびっしりとついています。葉の途中から穂が出ているように見えますが、そう見えるだけで、穂より下が花茎、上が苞に相当します。
- 穂は花が咲き終わった後もしばらく残り、茶色い残骸のようになります。果実っぽいものが膨らむことがありますが、結実率がかなり低く、タネはほとんどできません。
お風呂に入れるのは
5月5日の子どもの日には、ショウブの葉をお風呂に入れて、ショウブ湯にする習慣があります。さわやかな香りがするショウブの葉は疲れを癒し、邪気を払うと言われています。ところで、ショウブ湯に入れるショウブは、アヤメ科のハナショウブではなく、サトイモ科の本種です。ハナショウブの葉は有毒で、人によっては皮膚炎を起こす可能性があるため、間違えないようにしたいところです。
市内の分布状況
市内全域に分布。水路や湿地、沼の縁などで見ることができます。
生育を脅かす要因
- 開発
- 競合or駆逐
市内全域の水辺に見られますが、どこにでもと言えるほどではありません。河川改修や湿地の埋め立て、外来種の繁茂などは、生育を脅かす重大な要因となります。
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