オシロイバナ(白粉花)(オシロイバナ科オシロイバナ属)
オシロイバナ(白粉花)(オシロイバナ科オシロイバナ属)
自生環境
道ばた、畑地 など
原産地
熱帯アメリカ
特徴
- 世界中で栽培されている園芸植物で、日本には江戸時代以前に渡来したと言われています。熱帯地方からやってきた植物であるため寒さは苦手ですが、市内でも越冬はできているようです。霜が降りると地上部は溶けるように枯れてしまいますが、根茎が生きています。
- 花は夜咲きで、だいたい16時ごろから咲きはじめることから、英語名はずばりfour-o’clock(フォー・オクロック)と言います。暑いうちは朝が来るとともにしぼんでしまいますが、涼しくなると午前中も花が開いたままとなります。
- タネは苞に包まれた状態で成熟します。完熟すると苞が星形に開いて、真っ黒に熟したタネが顔を出します。タネの表面には細かいしわがびっしりと刻まれています。
お化粧ごっこができる
オシロイバナのタネは真っ黒ですが、割ると中から「白い粉」が出てきます。これを肌につけてのばすと、まるで「おしろい」を塗ったかのように白くなります。オシロイバナの名前はここに由来します。この白い粉の正体は胚乳、つまり発芽のために備蓄してある養分です。ただオシロイバナは有毒植物です。肌に塗って遊ぶのは問題ありませんが、口に入れないほうが良いでしょう。
市内の分布状況
普通は庭に栽培されますが、こぼれたタネでよく増えるため、あちこちに野生化しています。
予想される被害
・駆逐
もともとは庭の花でしたが、あちこちで野生化しています。今のところは比較的おとなしいのですが、気候の温暖化が進むと、旺盛に繁茂するようになる可能性があります。
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