ジュズダマ(数珠玉)(イネ科ジュズダマ属)
ジュズダマ(数珠玉)(イネ科ジュズダマ属)
自生環境
水辺、荒れ地 など
原産地
熱帯アジア
特徴
- 古い時代に熱帯地方より渡来したと考えられる多年草です。普通の草地にも生えますが、水辺を好む傾向があります。市内でも池の縁や水路際などによく生えています。
- 花のない時期は、やせたトウモロコシのような姿をしています。草丈は1メートルから2メートルくらいになり、夏から秋にかけて、茎の先に花の穂をつけます。1つの穂に雄花と雌花があり、雌花の先に雄花の穂がつきます。雌花は苞鞘と呼ばれる壺のようなのものに包まれ、そこから2本の柱頭が顔を出します。
- 果実期になると苞鞘は石のようにかたくなり、表面に光沢が出てきます。これは長持ちするため、数珠やネックレス、お手玉の中身などに使われます。果実はしずく形なので、英語では、これを旧約聖書のヨブ(Job)の涙に見立て、Job’s tearsと言います。
ハトムギも同じ仲間
健康茶の原料としてもおなじみのハトムギは、ジュズダマの変種です。野田市ではほとんど作られていませんが、近隣では栃木県小山市が有名な産地となっています。ハトムギはタネを包む苞鞘がジュズダマに比べるともろく、指で比較的簡単に割ることができます。原産地の東南アジアでは、雑穀として食用にするほか、苞鞘の中身はヨクイニンと呼ばれ、薬に利用されています。
市内の分布状況
市内全域で見ることができます。水路や沼べりなど、水辺に多く生える傾向があります。
予想される被害
- 花粉症
古い時代に定着した外来種で、水辺の生態系の一員として落ち着いています。生態系に悪さをする可能性は低いのですが、風媒花なのでイネ科花粉症の方は要注意です。
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