アキノエノコログサ(秋の狗尾草)(イネ科エノコログサ属)
アキノエノコログサ(秋の狗尾草)(イネ科エノコログサ属)
自生環境
道ばた、野原、畑地 など
原産地
日本在来
特徴
- いわゆる「ねこじゃらし」のひとつです。図鑑などには「ねこじゃらし」の代表種はエノコログサと書かれていますが、圧倒的に数が多く、身近な場所で目につくのはアキノエノコログサです。
- 1年草で、エノコログサに比べると穂の出る時期は少し遅めで、本格的な花期はお盆以降です。エノコログサに比べると草丈は高くなり、数10センチくらいになることもあります。また茎もよく枝分かれします。
- 花の穂はエノコログサよりも太くて長く、ゆるやかに垂れさがります。穂の剛毛は緑色ですが、ときに紫色がかる個体も見られます。最大のちがいは小穂(穂のツブツブ)です。アキノエノコログサは、第2苞頴が少し短いため、先がむけて見えます。エノコログサは第2苞頴が上まであり、むけて見えません。
大きくなって帰ってきた
アキノエノコログサは、日本をはじめとする東アジアに広く分布します。1930年代に輸入雑穀とともにアメリカにわたり、現地で「アジア原産の外来雑草」として繁茂しています。そして今度は、輸入飼料に混入するかたちで、アメリカ産アキノエノコログサが日本に入ってきているようです。アメリカ産アキノエノコログサは日本のものよりもはるかに草丈が高く、穂の長さも2倍はあると言います。
市内の分布状況
市内全域、身近な場所でごく普通に見られます。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に育つ野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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