カラハナソウ(唐花草)(アサ科カラハナソウ属)
カラハナソウ(唐花草)(アサ科カラハナソウ属)
自生環境
山地、林縁など
原産地
日本在来
特徴
- 本州中部より北の比較的涼しい地域で、山道沿いに生える、つる性の多年草です。分布の南限ギリギリに位置する千葉県では、きわめて数が少ないため、最重要保護生物となっています。
- 旺盛につるをのばし、あちこちに覆いかぶさったり絡みついたりしています。同時に地下茎を長くはりめぐらせ、これでどんどん増えていきます。茎や葉にはずり落ち防止の役目を持つ、下向きの刺がたくさん生えていて、さわるとザラザラします。
- 雌雄別株で、雌株は花の後に苞が大きくなって、ホップにそっくりな姿となります。ただ日本のカラハナソウはホップとちがい、香りはあまりありません。タネは苞の中に包まれるようにしてできますが、野田市には雌株しかないため結実はせず、地下茎のみで増えています。
日本原産のホップ
カラハナソウは、いわば「日本のホップ」です。ビールの味や香りづけに使われるホップ。その日本名はセイヨウカラハナソウで、カラハナソウとはお互いに変種の関係にあります。ホップは西アジア原産で、かつてはビールの原料用に栽培される程度でしたが、最近は苗が簡単に入手できるようになりました。グリーンカーテンに最適ですが、地下茎で猛烈に繁殖するため、地植えはおススメしません。
市内の分布状況
市内では三ツ堀里山自然園に自生していて、大切に保護されています。
生育を脅かす要因
- 分布境界
- 荒廃
もともと山の植物で、千葉県では北部の限られたところにしか確認されていません。野田市では三ツ堀里山自然園にのみ生育、現在は大切に保護されています。
レッドリスト
千葉県…最重要保護生物(A)
環境省…--
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