ウスゲチョウジタデ(薄毛丁子蓼)(アカバナ科チョウジタデ属)
ウスゲチョウジタデ(薄毛丁子蓼)(アカバナ科チョウジタデ属)
自生環境
水田、湿地 など
原産地
日本在来
特徴
- 水田やあぜなど、湿った場所に生える1年草です。多くの場合、亜種の関係にあるチョウジタデといっしょに生えています。チョウジタデは普通種で数も多く、ウスゲチョウジタデは稀と言われますが、市内ではどちらもたくさん生えています。
- 全体的にチョウジタデに比べると大型で、よく見るととても細かい産毛がたくさん生えています。チョウジタデは茎や果実の赤みが強く、寒くなると鮮やかに紅葉しますが、ウスゲチョウジタデの赤みは比較的弱く、気温の高い時期はふつう緑色です。
- がくや花びらはチョウジタデよりも大きく目立ちます。花びらの枚数はふつう5枚ですが、わりと変動します。がくの中心付近にある花托と呼ばれる部分に毛があります。花托は花びらが落ちた後に観察しやすくなります。
花びらの枚数は参考程度
チョウジタデとウスゲチョウジタデの見分けのポイントとして、図鑑によっては花びらやがくの枚数を挙げられています。チョウジタデでは4枚、ウスゲチョウジタデでは5枚です。確かにそういう傾向が無きにしもあらずですが、この仲間は花びらやがくの枚数が同じ株の中でもかなり変動します。そのためあまり見分けの決定打にはならず、参考程度にしたほうが良いでしょう。
市内の分布状況
市内では、水田や湿地で比較的普通です。チョウジタデといっしょに生えている姿をよく見かけます。
生育を脅かす要因
- 農薬
- 競合
- 開発
市内では数が多く、水田がこのまま維持されている限りは問題ありません。外来種との競争、湿地の埋め立て、過度の農薬散布などが、減少リスクとなります。
レッドリスト
環境省…準絶滅危惧(NT)
千葉県…なし
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