ギョウギシバ(行儀芝)(イネ科ギョウギシバ属)
ギョウギシバ(行儀芝)(イネ科ギョウギシバ属)
自生環境
道ばた、河川敷、砂浜 など
原産地
日本在来
特徴
- 日当たりのよい乾燥した場所に多く生える多年草で、茎は地を這いながら、じゅうたんのように広がっていきます。地を這う茎の節々から上に向かって花茎がのび、これが15センチから40センチほどの高さになります。日本のギョウギシバはこのように背が高くなるためか、芝生用のシバにはあまり使われないようです。
- 花茎につく葉は、規則正しく左右に分かれてつきます。地を這う茎から枝分かれする花茎、そしてそこにつく葉、それぞれが行儀よく整然と並んでつくことから、行儀芝という名がつけられたという説があります。
- 6月から8月頃、花茎の先から穂を出します。花の穂はシバ(ノシバ)のような棒状のものではなく、ススキやメヒシバを小さくしたようなかたちをしています。
ティフトンと同じ仲間
サッカーグラウンドなどの芝生として定番なのがティフトンという種類です。これはアメリカで人工交配によってつくりだされた栽培種で、アメリカのジョージア州にあるティフトンと言う地名が、名前の由来となっています。ティフトンは分類上はイネ科ギョウギシバ属、つまりギョウギシバの仲間です。いくつかの改良品種があり、ティフトン419という種類は国立競技場にも使われています。
市内の分布状況
地味なので見過ごされがちですが、市内全域にごく普通に生えています。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に育つ野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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